3つ目の根因は、小知(しょうち)です。
聞き慣れない言葉かもしれませんので補足しますと、小知とは「小知は菩提の妨げ」の小知です。
菩提(ぼだい)とは、物事の本質を悟るという意味です。
この教訓の意味は、知っていると思い込んでいる人に更なる成長は無い、という苦言であり、自分の経験や知識ですべて知っていると勘違いする事が悟りの道を閉ざすという教訓です。
ネガティブという思考は、自分の経験から来る防御本能とも言えます。
人は経験を重ねる程に統計で行動を取る様になります。
その都度の直感を頼らなくなります。
3回やってダメだったからこれはもうダメ。
10回やって7回成功したから、これは挑戦してみよう。
といった感じで、自分の中で無意識に統計を積み上げているのです。
どんどん行動パターンが狭まって行き、決まったパターンでしか行動出来なくなっていくのです。
人間の経験はたかが知れています。
ある道のエキスパートと言われる人の経験であっても、ある特化した一つの経験を除けば人生分からない事だらけです。
苦手な事をやらせたらすぐに根を上げてしまうものです。
自分の限られた人生経験で答えを出してしまっては、もうそれ以上の成長はありません。
あまり統計に気を取られてしまうとネガティブな発想しか生まれなくなります。
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