眼不自見(目は自らを見ず)

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禅語にこんな言葉があります。
『眼不自見、刀不自割(眼は自らを見ず、刀は自らを割かず)』

人に合わせていくつかの意味として説法することができますが、今日は単純に「自分で自分のことを知ることは難しい」という意味で取り上げます。
自分のことは自分が一番知っているとはよく聞く言葉です。
逆に、自分のことを一番知らないのは自分とも聞きます。
どちらが正解でしょうか。

正解はどちらも50点です。
もう少し詳しく説明すると、
自分が知っている自分の中にも、他人も知っている自分と他人も知らない自分がいます。
自分が知らない自分の中にも、他人も知っている自分と他人は知らない自分がいます。

つまり、
あなたが知っていると思い込んでいる自分というのは、本当のあなたの50%です。
あなたが気づいていないあなたが50%いるということです。
どうですか?
あなたは、あなた自身のことを半分も分かっていないのです。でも半分は分かっているとも言えます。

あなたが誰にも知られていないと思っている自分は③の25%。
あなたも知らないし、他人も知らない、つまり未知のあなたも④の25%いるというのもおもしろいところです。

この真理から学べることは、自分のことであっても、知らないことだらけなのだから謙虚に生きるべきということです。
人の意見には耳を傾け、自分が分からないことにも謙虚に耳を傾けるという姿勢が②と④の可能性を見出していける唯一の方法なのです。
人は他人によって開眼させられる生き物です。

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