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首里城、大火災(続き)

首里城はこれまでにも4回大きな火災が起きているそうです。
そのたびに再建されてきた訳ですが、そのたびに関係者、または地域の人たちが改めて沖縄の歴史や大切にしなければならない価値観を再認識してきたと思います。
そして、自分たちの信念を強くしてきたのだと思います。

ここ数年、沖縄の基地問題が解決されぬまま時間が過ぎてきました。
一時、県民の声が反映され始めたと思ったら、いつの間にやら話がひっくり返っていたり、そんな繰り返しが人々に失望を与え、関心を失わせています。
それを考えると、今この時代に沖縄の歴史を象徴する首里城がなぜ燃えているのか。
この火災によって、沖縄問題に関心を失っている日本人の意識を、もう一度沖縄に関心を向けることに繋がると思います。繋がればいいと思います。
沖縄は日本です。沖縄県民は同じ日本人です。沖縄を日本の孤島にしてはならない。

そしてもう一つは、焼けば灰になるものに執着はいらないというメッセージもあります。
時に象徴は必要ですが、地球の次元が向上するときに過去の象徴は逆に邪魔になる場合があります。
固定概念を強めてしまうからです。
特に信仰に関する象徴は、大きな力を持つがゆえにマイナスにもなり得ます。

首里城の4度目の焼失は、太平洋戦争中の沖縄戦です。
日本軍が首里城に地下壕を掘って陸軍総司令部を置いていたことから、1945年5月25日から3日間、アメリカ軍艦ミシシッピ等から砲撃を受け続け、27日に焼失したと言われています。
現在でも首里城にある龍潭池には、この太平洋戦争の地下壕の入り口や弾痕などがあります。
首里城が焼失した5月27日の日本軍南部撤退の際には、歩行不能となった重傷兵士約5000名が首里城の地下陣地で自決したという悲しい出来事もありました。
数百年の歴史の中では、もっと多くの人間が命を落としています。
再建する際には、象徴としてのお城(建物)を立派にするよりも、これら歴史上犠牲になってきた多くの御霊を鎮魂する象徴にしてほしいと思います。

今後も沖縄に関心を寄せましょう。
沖縄の市民運動などが発起した際には、それぞれが出来る範囲で協力をしたいものです。

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