夜が明ける前の空にうっすらと光が差し込みはじめると、それまで暗闇を漂っていた雲が姿を現します。
大空をステージに、風とダンスを踊るように形を変えながら流れる雲。
静かに、力強く。
徐々に光が当たりはじめ、雲はさらにその姿を変えていきます。
大自然霊の命の鼓動に感応するように、地球の生き物たちも声をあげはじめます。
人間社会が活動を始める前には地球の息吹が大気を覆っています。
地球は生きている。
理屈ではなく魂がそれを感じる瞬間は、人間社会の雑踏から離れなければ感じる事は出来ません。
人間が地球で生きているのではない。地球は人間の敷物ではない。
地球が生きている、その一部に人間がいるだけだと気づく。