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死刑制度の罪

オバマ政権時代、死刑制度が見直され、連邦政府による死刑執行が行われていませんでした。州政府による死刑執行は行われていました。

国のトップ機関である連邦政府が死刑執行を率先して行うという意思変更は、それ以下の政府機関全体が同じ方向に向かっていく懸念があります。

それは、「人類の平和」という理念に反する動きです。

(以下、AFP国際ニュース記事より)

米司法長官は25日、連邦政府が16年間にわたり停止していた死刑執行の再開を決め、殺人罪で有罪となった死刑囚5人の刑執行日を設定したと発表した。

死刑執行の再開は、暴力犯罪に対する処罰の厳格化を求めたドナルド・トランプ大統領の要請に応じた形。米連邦刑務所局に対し、死刑執行の再開に向け、薬物注射による刑執行の新手順制定を指示した。

死刑制度に賛成する人の言い分は、「犠牲になった被害者の敵を討つ」という理由です。「被害者が亡くなっている以上、加害者も殺せ」という考えです。

かつて日本が第二次世界大戦の際、支配下に置いた国々で、直視できない程(実際に私は史実映像を見たことがあります)、非道な行いをした事実があります。(戦争下では日本だけではなくどこの国でも同じような事を行って来ました)

敗戦後、日本の非人道的な行いを見た勝戦国が次々と日本の解体を議論しました。日本を植民地化し、無力化しないと、また同じ事を繰り返すだろうと考えたのです。

この時に、スリランカの大統領はブッダ(お釈迦様)の言葉を引用し、「人はただ愛によってのみ憎しみを超えられる。人は憎しみによっては憎しみを超えられない」と国際会議の場で訴えました。

これによって、日本という国自体が植民地化から救われました。「許す」という行為によって、また新しい道へ進むという未来が生まれます。

私たち、人類は皆、許しの元でここまで進化して来た事を忘れてはいけません。この事を大前提にし犯罪者の扱いを考えなければ、更正のチャンスも奪ってしまいます。

更正のチャンスというのは、今世だけではありません。今世の成長は、来世の人格をつくっています。来世に同じ過ちを繰り返さず、正しい道を歩む為にも今世で犯した罪は今世で、命ある限り償わせなければなりません。それを簡単に死刑にしてしまえば、自分の犯した罪と向き合う時間も与えられず、何も考える事なく終わらせてしまう事になります。

そして死刑のあと、肉体から切り離された魂は自由を取り戻します。逆に、重罪を犯してしまう危険な霊を簡単に自由にしてはいけません。肉体があるからこそ物理的に拘束できているのですから。

晴れて自由を手にした霊の多くは「お返し」を始めます。社会に対して、個人に対して、強い被害妄想と怒りを抱きながら殺害されるのです。そして憑依霊となります。同じ手口の犯罪が繰り返されるのは、憑依した霊の性格が反映される理由もあります。

「人間」がすべての始まりで終わり。そういう考えがあるうちは、本当に正しい理性に基づいた判断は出来ないでしょう。

凶悪犯罪者の死刑執行が増えるほど、また悲惨な歴史は繰り返されます。

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