愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善から離れず、兄弟愛をもって互いに愛し、尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。怠らず励み、霊に燃えて、主に使えなさい。希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。
ローマ使徒への手紙12.9.10.11.12
ここでいう「偽りの愛」とは自分本位の愛です。
自分に都合の良い者を愛し、都合の悪い者を退けるようでは本当の愛とは呼べません。
「兄弟愛をもって互いに愛しなさい」という兄弟とは国籍や人種を超えた人類にあてた言葉であり、たとえ同胞であっても「悪を憎み」そして敵であっても「善から離れず」にいる事を教えています。
つまり、相手が誰であるかは関係がないという事です。
味方の中にも悪はいます。敵の中にも善はいます。悪と善の判断を見誤ってはいけないという事です。
人との争いはお互いに尊敬の念がないからです。
互いに相手を優れた者と思うならば、ごく一面を見て軽蔑したりしません。一度や二度の失敗を攻め立てるような事はしません。
このような心持ちで毎日を生きる、努力を怠らず励む事こそが主に使える証です。
このように生きる者は、おおいに希望をもって喜びなさいと言っています。
それは、そのような者が導かれる未来を善霊たちは放っておかないからです。
善霊と歩む者には、どんな試練をも耐え忍ぶ力が与えられます。
「たゆまず祈りなさい」とは、いつでも自分が神と共に歩んでいる事を自分と神に誓いなさいという事です。
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