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自然農不耕起栽培の畑のつくり方

ただいま私の家庭菜園では畑を拡張中です。
自然農不耕起の畑を作るタイミングは一年で一度。落ち葉の抱負な秋です。
保管しておけばいつでも大丈夫ですが、かなりの落ち葉と枯れ木を使うので資源豊富な秋がお薦めです。

不耕起畑を作りたいという方から詳しく手順を教えて欲しいという声がありましたので今日は詳しく取り上げたいと思います。

工程は大きく3つです。

❶掘る

雑種地に一から畑を作る場合は、希望のサイズで最低50cm以上の穴を掘ります。地面にプールを作るイメージです。

すでにある土を使って畑を作る場合は、いったん片面に土を寄せて盛っておき半分ずつ作っていくといいでしょう。
同じく50cm以上の深さを確保して下さい。

私が今拡張している場所は畑に出来るような土ではないので、そっくり土を入れ替えています。
面積もそれなりなのでさすがに機械がないと大変ですが、お持ちでない方は一日レンタルもそれほど高くないので、人力での労力を考えたら全然安いと思います。

2tダンプで土を捨て、その帰りに黒土を買って来て入れる。の繰り返しです。
残土の受け入れは1000円くらいが相場なのかな?前は500円だったけど今回は受け入れのタイミングが合わずに2000円でした。
黒土も地域で相場が違うでしょうが、2tダンプ一杯で7~8000円くらいでしょうか。

❷枯れ木。枯れ葉を敷き詰める

20㎝以上は敷き詰めて下さい。
この厚みと量によって何年間微生物の栄養を供給できるかが決まります。

ここでのポイントは、出来るだけ広葉樹を中心にして下さい。針葉樹だとダメではないのですが油の含有量が多いので発酵菌が繁殖する前に腐敗菌が多く発生してしまいます。

生木が混ざってもいいですが、出来るだけ枯れ木にして下さい。
これも菌の繁殖過程の問題があるからです。

一番下に太めの枯れ木。その上に細めの枯れ木。その上に落ち葉。これを20㎝以上びっしりと踏み固めながら敷いて下さい。
そしてその上に米ぬかを全体にかけておくと菌の発酵が進み早く良い土が出来ます。

この上に土をかけて行きますが、土の厚さによって栽培できる野菜の種類が決まります。

根菜類など、根の深く張る野菜を育てたいなら最低40㎝くらいは欲しいですね。
葉物野菜であれば20㎝もあれば十分です。
まあ、浅くても根菜類は根を伸ばせる範囲で育つのであまり細かく考えなくてもいいと思います。

❸土をかける

しばらく雨が降らないようであれば、土をかける前にたっぷりと水をかけじゃぶじゃぶにした方が早く発酵が始まります。
まあでも、そのうち雨は降るでしょうからそこらへんは固く考える必要はないと思います。

土は地面よりも高くする為に多めに越した事はありません。
雨や農作業しているうちに土は締まって来るので全体的に10㎝は下がる事を想定しておきましょう。

とりあえずこれで土壌は完成です。
5~6年かけてゆっくりと熟成し菌が繁殖していき、自然の栄養循環システムが完成されていきます。

畝を作るか、作らないか、それによってこの後の作業が多少変わって来ますが、とりあえず今日は土壌の基礎作りで終わります。

このまま一冬ゆっくりと寝かせ春に備えましょう。

念の為に

もし穴を掘った際に水の逃げ道がないと分かった場合(私の所がそうですが)、畑の最も低い場所に水道を確保してから❶~❸をやりましょう。

暗渠(あんきょ)パイプを入れ、どこか外に水が流れるようにします。
石で水の道を作ってもいいのですが、土などで穴がふさがる事もあるので暗渠パイプを入れておくと安心です。
ホームセンターで1000円前後で売っています。

写真の縦パイプはあまり気にしないで下さい。畑の底にたまった水が外に流れればいいだけの事です。


 

ちょっとお知らせ

私の家庭菜園とは別の場所にメインの圃場があります。そこで「貸し農園」の準備を始めています。
自給自足の必要性を言って来ましたから、言うだけじゃなく、実際にお手伝いもしたいと思い昨年から準備して来ました。

一緒にダーチャ!やりましょう。

【畑で学ぶ霊との調和】という事ですね。

将来の食糧危機への備えだけではなく、自然と調和した生き方へのシフトをお手伝い出来れば嬉しく思います。

詳しくはまたご案内します。

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