今の時代はなんでもかんでも「答え」を先に求めます。
ネット検索で瞬時に答えを見つける事が出来ます。
その社会に慣れた人間は、先に答えを見てからじゃないと思考を始める事が出来ません。
つまり、今の時代は自分の頭で考える機会が極端に少ないのです。
答えありきの思考は、正しいか、正しくないか、どちらか一つの議論になります。
白か黒か、答えは一つ。
この思考が人間の心を小さく小さく委縮させています。
正しいけど正しくない。
正しくないけど、でも正しい。
そんな価値観が実は人間を豊かにするのです。
私たちはロボットではありません。
毎日変化し続ける心を持った生き物です。
今日正しいと思える事が明日は変わるかもしれません。
自分もそうなのだから、
だからこそ、自分と違う人も文化も社会も認められるのです。
この白黒時代に頭角を現すのは、声の大きい極端論者です。
自分の意見と違う人間を徹底的に叩く。
この世から消えるまでとことん追い詰める。
自分にとって都合の良い人間はどんな手を使っても守る。そこにモラルはありません。当然それは自分の為に。
だから相手の立場が変われば、いとも簡単に切り捨てます。
そんなデジタル思考時代に大切にしたいのは、
簡単には答えの出ない、面倒なことに向き合う時間です。
つまりそれは、自分と向き合うという時間になります。
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